8月10日のテレビ朝日のドキュメンタリー番組(http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/)でタレントのうじきつよしが父親と戦争を語っていた。
感情・観念で戦争の善悪を語るうじきつよしの浅はかさが描かれていて興味深く、そして父親に対するうじきの態度が不愉快だった。
また、父親の氏木武さんの言葉には家族を守り戦争を生き抜いた重みがあり共感できた。
お父さんは日本を家族を守る為に戦った。
うじきは自分が用意した答え、「人殺しをして悪かった」と父親が答えないと、詰問し責めた。それは暴力だと番組ディレクターから指摘をうける。
うじきは父上に「都合が悪くなると逃げる、考えないで済ませようとしている」と不満をぶつけていたが、考えていないのはうじき自身であった。
うじきは人殺しをする戦争にあなたは反対しないのですか?と問いかけるが、
自分は戦争には反対、しかし、戦争を無くする手段は分からないと答える。
うじきは番組ディレクターから家族が殺されそうになっても戦争反対だから戦わないのかと問われ答えに窮し、自分は戦うと答えたディレクターの顔をカメラに撮らせた。なんと卑しい人物なんだろうか。
カメラを振ったらディレクターを黙らせることができるとでも思ったのだろうか。それは暴力的なカメラの使い方だ。
番組で訪れたベトナムの監獄島で、ベトナム戦争当時に政治犯とされた父親を失った青年が訪ねてきた。
その青年が空港まで氏木武さんの隣に座って見送りたいと申し出た。こういう心情をうじきは理解していないようだった。静かな時を一緒に過ごしたいと考えていただろう青年の心情を無視し、そのバスのなかでもうじきは父親を責め立てていた。
番組の中で氏木武さんも語っているが、人殺し、戦争が良くないことは自明だ。
戦争は避けたいが、現実には中国(ウイグル・チベット)、アフリカ(ダフール、ソマリア)、ロシア(グルジア)等々、紛争は絶えない。
その現実の中で、どう戦争を無くしていくのか、それは戦争が嫌いだと嫌っているだけでは無くならない。
戦争は自国の利益と他国の利益が対立し、話合い等で解決できない場合の最後の外交手段だ。
相手もこちらに対して軍事力を行使すると自国の不利益になると判断できれば、簡単には手を出してはこれない。非暴力による抵抗運動を行っていたチベットはあっという間に中国に飲み込まれていった。
非暴力による抵抗運動を行っているチベット人は立派だと思う。
もし、丸腰で平和が訪れると考えるのなら、犯罪多発地域に行って丸腰で犯罪者と立ち向かえばそれが無効であるとすぐに体験できると思う。